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身がギッシリ詰まった美味しいカニを選ぶには、「堅蟹」を見分けることがポイントです。「堅蟹」の見分け方の前に、そもそも「堅蟹」がどんなカニなのか、説明しておきましょう。
カニは、一生のうちで何回も脱皮します。脱皮を繰り返して大きくなります。「堅蟹」というのは、脱皮して月日が経ったカニのこと。名前の通り、甲羅の堅いカニです。
一方、脱皮して間もないカニは、「脱皮蟹」とか「若蟹」と呼ばれ、甲羅がフニャフニャと柔らかいカニです。
カニの寿命は、タラバガニが約30年、ズワイガニが約20年、毛ガニが約15年といわれています。生きている間は、どんなに大きく成長しても、脱皮を繰り返します。
脱皮するときにエネルギーをたくさん消費するので、「若蟹」は、身がスカスカになってしまいます。そのため「若蟹」は、市場で安価で取り引きされます。「大きさの割に安いなぁ。もしかして、お買い得?」と思ったら大間違い!
さすがに脱皮してすぐのカニが市場に出回ることはないでしょうが、大きさの割に極端に安いカニは、脱皮してあまり月日の経っていない「若蟹」の可能性がありますから、要注意です。
だいたい脱皮から半年以上が経過したカニは、エサをいっぱい食べて、身が詰まって、ズッシリと重いカニに成長します。
ただし、大きく成長し過ぎたカニは大味になるので、ちょうど中間くらい、人間でいえば、青年から中年くらいの「堅蟹」が、一番美味しいとされています。これが、極上の「堅蟹」です。
堅蟹か、脱皮したばかりの若蟹かどうかは、実は簡単に見分けられます。見て、触ってみればよいのです。
カニの殻を指で押してみると、すぐ分かります。脱皮して間もない「若蟹」は甲羅が柔らかいので、押すとフカフカとへこみます。
また、脚の一番太い部分をつまんでも分かります。「若蟹」は身が詰まっていないので、脚をつかむとスカスカしています。
甲羅に「フジツボ」や「カニビルの卵」が付着しているカニは、「堅蟹」とみて間違いありません。それらは堅いモノに付着する生物ですから、脱皮から時間が経っているという証拠なのです。
見た目はよくありませんが、付着物が多いカニが、実は美味しいカニなのです。
カニの甲羅に黒い粒々が付いているのを見たことがあるでしょう。それが、カニビルの卵です。
カニビルは海に住むヒルの仲間。普段は泥の中で生活し、魚の体液を吸って成長します。
「それって、カニビルが、カニに寄生しているっていうことじゃないの?」と思うかもしれませんが、その心配はありません。
カニビルが、カニの甲羅に産卵するのは、カニビルの生息する海底が柔らかい泥で、産卵に適する場所がカニの甲羅しかないからだといわれています。カニの甲羅を産卵に利用するだけで、カニに寄生するわけではないんですね。
また、カニがあちこちに移動するため、カニビルにとっては自分たちの生活範囲を広げることができるというメリットがあるからだとも考えられています。
カニビルの卵は、一般にカニが脱皮してからの月日が長くなるほどその数が多くなります。こうしたことから甲羅に付く卵の数は、カニの身入りの良し悪しを判断するバロメータとなるのです。
ここで紹介した「堅蟹」の見分け方は、市場などで「姿ガニ」を購入するときの方法です。
スーパーでは、だいたい「冷凍カニ脚」を販売しています。カチコチに凍っていますから、見ても触っても「堅蟹」かどうか分かりません。
まして、通販の場合は、実際に見ることも触ることもできません。販売店を信用するしかありません。だからこそ、通販でカニをお取り寄せするときには、実績や評判をチェックすることが大切なのです。
よく電話でカニを売り込んでくる業者がありますが、押しに負けて購入してしまうと、身はスカスカ、本当にひどいカニが送られてくることが少なくありません。詐欺まがいの手口を使う業者もありますから、十分注意しましょう。
身入りのよい、美味しいカニをお取り寄せずるなら、こちらのカニ通販がオススメです。いずれも評判の良いカニ通販ですから、安心して注文できます。